ぶろぐ

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ブロック注射・神経障害

仙骨硬膜外ブロックについて

Ⅰ:目的

脊椎の中の硬膜外腔に局所麻酔薬(痛み止め)、副腎皮質ステロイドを注射することで一定の範囲の神経の炎症を抑え、痛みなど症状を軽減させる目的で行います。

Ⅱ:治療前準備

・前日又は当日シャワーを済ませて頂きます。

・治療後に安静時間が必要です。トイレを済ませておいて下さい。

・初めて注入される方は、途中で気分が悪くなった場合にすぐ対応できるよう点滴をします。

Ⅲ:治療時について(超音波ガイド下神経ブロック注射)

  • ベッドにうつ伏せに休んで頂きます。
  • 超音波ガイド下で行うことにより,神経とその周辺組織,ブロック針や注入薬液などをリアルタイムに描出しながら、安全・確実でかつ痛みを最小限に抑えることができる最新の手技で行います。神経にピリっとひびくことがありますが、なるべく動かずお声でお知らせ下さい。
  • 局所麻酔薬と炎症を抑える薬(少量のステロイド薬など)を注射します。
  • 血圧測定を何度か行い問題なければ30分後仰向けになります。
  • 注入後より1時間後問題がなければ部屋に戻ります。

Ⅳ:治療後について

・注入後は約3時間安静にし、飲食も控えます。(注入の影響でお腹の動きが鈍くなることがありますので看護師がお腹の動きを確認後に飲食を開始して下さい)

・注射の直後は足の力が入りにくくなる方や足がしびれる方がいますので、転倒防止のためトイレの際は必ずN-Cでお知らせ下さい。(時間や症状は個人差があります)

・注射の直後は歩行にふらつき感が出る場合がありますが、これは薬液の効果で必ず元に戻りますのでトイレ等歩く場合は必ずナースコールでお知らせください。

・散歩・入浴などは注入後24時間経過してからとなります。シールやガーゼも24時間後に外して下さい。

Ⅴ:合併症

ごくまれに以下の症状が出る場合があります。

  • 出血

針を使用した治療ですので、出血を引き起こすことがあります。特に元々血が止まりにくい体質の方、心臓病や脳梗塞等で血をサラサラにするお薬を内服中の方はこの危険性が高くなりますので、事前の問診であらかじめ申し出て頂きます。極まれに硬膜外腔に血腫が生じ、神経を圧迫することで足が麻痺することがあります。(当院では今までそのような症状を起こした方はおりません)

  • 感染

皮膚をしっかりと消毒して行いますが、体外から針を刺すことで体内に菌が入ってしまい、感染を起こすことがあります。特にお薬や疾患により免疫機能が低下している方、重度の糖尿病の方ではこの危険性が高くなりますので、よく医師と相談してリスクを理解したうえで、治療をするか決定します。

  • アレルギー

極まれに薬剤に対するアレルギーが生じることがあります。アナフィラキシー症状が出た場合、直ちに処置ができる体制を整えております。

  • その他

未知・未報告の合併症もあるかもしれません。この場で全てを説明する事は不可能です。

Ⅵ:同意書

患者様が安心して治療を受けていただけるよう同意書を提出して頂き、相互理解をもって治療を行ってまいります。また治療に不安がある方や、中止はいつでもご相談していただいてかまいませんので、その際はご遠慮なくその旨をスタッフまでご連絡下さい。